サーモグラフィー検査
体表の温度を測定し、皮膚温の低下している部位や程度を判定します。
手足が冷える、冷たいと感じる方は多いと思います。重要なことは、単なる冷え性なのか、病的な冷えがあるのかということです。全身が冷えるのか、局所だけなのか(体の一部なのか)も大切な所見です。
手足が冷える原因として代表的なものを挙げてみました。
いつも体の一部や全体が冷えているような感覚があり、つらく感じる症状があります。検査をしても下記のような病状が認められず、体質、筋肉量の低下、生活習慣、加齢、ストレス、ホルモンバランスの乱れ、自律神経失調症などが原因となります。
主に下肢の動脈が塞がって血流障害を来します。動脈硬化による場合が多いですが、心臓などから血栓が流れてきて急に血流が悪くなる場合や、バージャー病など特殊な原因で発症することもあります。
寒冷刺激などによって、四肢の動脈が一時的にちぢんで血流障害を来し、指趾の色が白くなったり、紫色になったりする現象をレイノー現象と呼びます。特に明らかな病因がない場合はレイノー病、膠原病などの病気が原因の場合はレイノー症候群と呼ばれています。
心臓の働きが悪くなり、心臓から送り出す血液量が減少すると、四肢の循環が悪くなり、冷えを感じることがあります。心不全の原因としては、高血圧症、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)、心臓弁膜症が主ですが、心筋症や心筋炎、不整脈、アルコールなどが原因となることもあります。
血液の中の赤血球が減少すると、体に十分な酸素を供給できなくなり、様々な症状を引き起こします。鉄分やビタミンの不足により貧血を来すことが多いですが、婦人科の病気や消化管の癌による貧血も注意が必要です。
首の前側にある甲状腺から分泌されるホルモンが低下すると、疲れやすく、だるさが続き、むくみや冷えを来すようになります。橋本病という自己免疫疾患の頻度が高いですが、海藻などのヨウ素の摂りすぎが原因となることもあります。
冷えを感じるが実際には冷えていない場合もあります。そのような場合には神経障害の可能性があります。代表的なものに腰部脊柱管狭窄症があります。
当院ではまず以下の検査を実施いたします。これらの検査を行うことで、多くの場合、冷えの原因のおおよその検討がつきます。冷えでお悩みの方は、当院の受診をご検討下さい。
体表の温度を測定し、皮膚温の低下している部位や程度を判定します。
手足に血圧計を巻き、同時に血圧を測ることで、手足の血流や血管年齢が解ります。
上記疾患のスクリーニング検査を行います。